「心臓をケアしてスポーツを楽しもう!~循環器医師による講演&実習~」に代表の福原が参加しました
6月22日に、世田谷区・総合運動場温水プール1階エントランスにて、「心臓をケアしてスポーツを楽しもう!~循環器医師による講演&実習~」が(公財)世田谷区スポーツ振興財団主催、AMI(株)協賛にて開催され、20名の区民が参加されました。温水プールでの高齢者の事故が多い事から、高齢者になればリスクが高まる心臓病の知識を習得して、健康への自己管理能力向上の場となることが目的のイベントでした。
東京都立松沢病院内科 島田恵先生をお招きして、「心臓とスポーツについて」の講演と「自分の心臓の音を聞く」実習からなるものでした。自宅で出来る心臓セルフチェックとして、➀体重測定➁血圧、脈拍測定➂酸素飽和度測定(パルスオキシメーター)による毎日の記録がまず紹介され、聴診器を使ってセルフケアの質を更に向上させることのお話がありました。
心臓には二種類の音、心音と心雑音、があり、心臓の音サンプルを交えて心臓の構造を学びました。心臓の音を聞く聴診器の構造を学んだ後、ひとりひとりが実際の聴診器を使って自身の心臓の音を聞く実習もありました。始めは聴診器をあててもあまり聞こえなかった心臓の音が、先生の指導の下でよく聞こえるようになりました。また聴診する箇所によって音が違うことも体験できました。心臓弁膜症のお話の中では、僧帽弁閉鎖不全症と大動脈弁狭窄症が多い事をその特徴的な心雑音と共に学びました。
受講者からの質問を受けて島田先生から、
・聴診と心電図との関係、スマートウオッチの活用、スポーツなどをする際には脈拍を自身でチェックする事で負担のかかり具合を判断できること
・大動脈弁狭窄症など動脈硬化に伴った心臓弁膜症の診断には超音波診断(エコー検査)があることや、手のひらサイズの小型エコーも利用されていること
・マラソンなど運動時に胸の痛みを感じるなら狭心症の疑いがあるので、病院で運動負荷検査や冠動脈CT検査が勧められること
・通販などを利用して個人でも聴診器を手軽な値段で購入出来ること
などが紹介されました。
聴講と実習を通じて当会の福原は、「大好きなスポーツを続け、健康であり続けることの第一歩は自分の心臓の状態を知り、頑張り屋さんの心臓を時にはいたわることが大事だと感じました。聴診により心臓弁膜症やその他の心臓病が早期に発見され、適切な時期での治療提供につながることでスポーツを楽しむ人がもっと増える」ようになればと語っています。