公開セミナー「女性のココロと心臓のはなし」開催報告
2024年2月2日に開催された一般社団法人日本循環器協会が主催の公開セミナー「女性のココロと心臓の話」のパネルディスカッションに、当団体から寺田理事が登壇しました。
寺田理事からのレポートが届いておりますので、以下にご紹介いたします。
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2024年2月2日に日本において第1回Go Red For Women Japanが開催されました。
Go Red For Women は2004年に米国心臓協会(AHA)が始めた女性のための循環器病の予防・啓発活動で、日本循環器協会(JCA)は米国心臓協会と協定を締結し、「Go Red for Women®︎」活動を日本でも展開しています。
今回開催された第1回Go Red For Women Japanには、心臓弁膜症ネットワーク理事の私、寺田恵子が登壇しました。
「女性のココロと心臓のはなし」をテーマに第Ⅰ部では循環器医師、産婦人科医師から講演がありました。特に更年期の年代に起きる女性の体の変化と心臓病との関連性の説明がありました。自身の健康が後回しになりがちな年代でありつつも、自分の身体の変化に気付くことの重要さを感じた内容でした。
また、個人的に衝撃的だった内容が、AEDを使用しての女性の救命率が非常に低いことでした。女性の命を助けるために女性自身が動く必要があることを強く感じました。
(参考)https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240202/k10014344991000.html
https://medical-tribune.co.jp/news/2024/0207561322/index.html?_login=1#_login
第Ⅱ部では「更年期障害と不整脈のお話」をテーマに医師、看護師、患者とでパネルディスカッションが開催されました。更年期障害と不整脈の関連性の説明を受けた上、簡単に自分で脈を測る方法を皆で体験しました。患者側の立場として参加した私からは以下のことを伝えました。
「不整脈とはどんな感覚なのか(人によって出方は異なりますが)、体の変化をモニタリングしそれを医師に伝えることは通院する患者の責任だと感じています。また医師のみなさまには、それらの話が出た際に、気のせい、年齢のせいと終わらせずに、患者の話をまず聞き、必要と思われる検査や治療につなげて欲しい、診察室を安心して話ができる場にして欲しい」と話をさせていただきました。
医師と患者との会話がしっかりとなされることで、女性の心臓病の早期発見、早期治療に繋がるのだと改めて感じました。また、女性だけではなく女性の家族にも聞いていただきたい内容でした。
会場が赤一色に包まれるのはこんなにも心が明るくなるんだ!!赤色にはパワーがあるなと感じた一日でした。
理事 寺田恵子
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◆開催概要
・開催日:2024年2月2日(金)13:00~15:00
・開催場所:東京大学 鉄門記念講堂(東京都文京区本郷7-3-1 医学部教育研究棟14F)
・定員:300名