塩分摂取量を減らすことで死亡率が上昇する可能性についての記事の紹介(アメリカ)
3月に開催された、米国心臓学会で発表された研究が紹介されています。
アメリカでは、食生活指針では一日のナトリウム摂取量は2.3g以下(塩分に換算すると5.8g程度)と推奨されていますが、心不全患者において、2.5g以下の摂取制限を行うと、摂取量の基準をそれ以上に設定していた群に比べ、死亡率が向上することが示唆されました。
塩分制限を行うことが心不全の管理に役立つことは変わりませんが、その具体的な量についての研究のひとつになりそうです。
塩分制限が利尿系に影響を与える説や、また、塩分は食事の質において非常に重要な役割を担っているため、総カロリーや全体的に必要な栄養素も減少し、栄養状態の悪化につながる説も同報告の中で示唆されています。
今回、年齢や心不全の程度など他の要因も考慮した研究が求められるということです。
詳細については、下記の記事をご覧ください。
塩分の減らし過ぎで心不全の予後悪化? Care Net
https://www.carenet.com/news/general/hdn/56084
記事で引用されている発表の内容