「心臓病でワルファリン飲んでいても『納豆食べられた』 心臓外科の名医が挑む新納豆」記事のご紹介
筑波大附属病院(茨城県つくば市)の心臓血管外科平松祐司教授による、「ビタミンK含有量が低い納豆の開発」についての記事のご紹介です。
2010年ごろからタカノフーズ(小美玉市)との共同研究を開始し、約7年後に、通常の納豆に比べてビタミンKを6割しか作らない納豆を発見し、発酵時間を短縮する独自手法と組み合わせ、「低ビタミンK納豆」が完成したそうです。
心臓の手術を受けた患者の多くは術後、血の塊(血栓)ができるのを防ぐため、血液をさらさらにする抗凝固薬ワルファリンカリウム(商品名ワーファリン)を服用しますが、平松教授は、納豆を食べないよう指導された患者の残念そうな姿を見て開発を開始したそうです。
2019年からは筑波大付属病院の患者を対象に臨床試験を実施し、開発した「低ビタミンK納豆」を1日20グラム(納豆1食分は通常50グラム)摂取してもワルファリンの働きに影響が出ないことを確認しているそうです。商品化にはまだ時間がかかるそうですが、これからの動きに期待をしたいと思います。
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「心臓病でワルファリン飲んでいても『納豆食べられた』 心臓外科の名医が挑む新納豆」
◆「ビタミンK含有量が低い納豆の開発」については、当団体の2022年の勉強会でも取り上げております。より詳細をお知りになりたい方はぜひ勉強会の動画をご覧ください。
・「健康ハートの日2022記念イベント 心臓の治療・術後管理について 抗凝固剤(ワルファリン)との付き合い方」開催報告
https://heartvalvevoice.jp/news/20220811-heartday-report/
・「2022/8/11 健康ハートの日記念イベント 心臓弁膜症の治療・術後管理について 抗凝固剤(ワルファリン)との付き合い方」動画アーカイブ(低ビタミンK納豆については44:16あたりから始まります)